特殊な刺胞を持つクラゲ。オオタマウミヒドラの特徴と魅力について

こんにちは(#^^#)

今回はオオタマウミヒドラ(Hydrocoryne miurensis)について紹介していきます!

オオタマウミヒドラ1

 

Class:ヒドロ虫綱

Order:花クラゲ目

Family:オオタマウミヒドラ科

Genus:オオタマウミヒドラ属

 

傘から触手の先まででも最大20mm程しかない、小さなクラゲです。生息域は本州から北海道にかけて出現し、江ノ島湘南港辺りでは、主に3,4月に出現することから、春の訪れを感じさせてくれるクラゲとしても知られています(#^^#)

hidoro名前の由来はヒドロが大きくて目立つことから「オオ」が付き、オオタマウミヒドラ。つまり浮遊期を見て付けられた名前ではありません・・・。着底期から名前の付けられたクラゲは少なく、そういう意味では中々珍しいクラゲです( *´艸`)

 

 

このクラゲの形態的特徴としては、

・傘の表面に非常に多くの外傘刺胞(がいさんしほう)
 という刺胞の塊を傘の外側に多く持つこと。

・触手は有頭触手(ゆうとうしょくしゅ)と言うコブ状の特殊な刺胞であること。

・傘は白色光を当てた時に傘の内側と水管に緑色が強く現れ、
 また刺胞溜(しほうりゅう)と口柄の四隅にあたる部分が褐色であること。

・刺胞溜の外側にはそれぞれ眼点(がんてん)をもつこと。

が特徴として挙げられます。

オオタマウミホドラ 特徴

因みにこの外傘刺胞ですが、通常は一つの刺胞が散在(さんざい)するのに対し、本種では数種類の刺胞が塊となって存在しており、これが外敵等から身を守るのに適しているのでは無いかと言われております。そういう意味でもこのクラゲは珍しい特徴を多く持つクラゲですね♪

また着底時のヒドロの刺胞は、成長に伴い組成に変化がみられる事などがThe Life-history of a Japanese Hydroid, Hydrocoryne miurensis StechowTaxonomic study on Hydrocoryne miurensis (Hydrozoa: Hydrocorynidae) in Japanより発表されています。

nematocyst

比較的簡単に採集は出来ますが飼育は中々難しく、まだまだ未知の部分が多いクラゲでもあります。もし本種の飼育法を知っている方がいらっしゃいましたら是非とも教えてください!!

そろそろ夏も本番。熱中症に気を付けて楽しいクラゲライフをお過ごしください(#^^#)

それではまた次の記事でお会いしましょう♪

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