こんにちはクラゲ屋です( *´艸`)
本日はタコクラゲ(Mastigias papua)について紹介します!!
- Class: 鉢虫綱
- Order: 根口クラゲ目
- Family: タコクラゲ 科
- Genus: タコクラゲ 属
出現時期は6月~10月にかけて関東以南の海でこの姿を見ることが出来ます。
特徴は傘の白い斑点模様、太い口腕が八本ありその先から細長い棒状の付属器があるのが特徴です。
サイズは最大で20cmを超える大型のクラゲです!
また、このクラゲの特徴は何といってもこの褐色の体!!
皆さんはなぜこのクラゲがこの様な色をしているか分かりますか?
実はこのクラゲ、褐虫藻に寄生されているせいでこの様な色になってしまっているのです!!
この褐虫藻ですが、クラゲ以外にも様々な動物に寄生しており、特に有名なのがサンゴ・イゾギンチャク、シャコ貝等にも寄生しています。
しかしこの褐虫藻、タダで宿(タコクラゲ)に泊まるほど恩知らずではありません!!
寄生と聞くと響きが悪く聞こえますが、褐虫藻は光合成により得たエネルギーの余剰分のエネルギーを宿主にも与える事で知られています!よって厳密には相利共生ですね♪
よって一定量以上の光量が出せるライトがあれば、餌は殆どいらず、通常のクラゲ類よりも飼育が簡単なクラゲでもあります(#^^#)
一方で、この褐虫藻はエフィラからメデューサになる過程(稚クラゲから親クラゲ)で寄生することが知られていますが、タコクラゲをわざわざ選ぶ理由に関してはまだ分かっておりません・・・。
そんなに住み心地が良いクラゲなんですかね?(笑)
ところで皆さんは水族館等でこの様な青色のタコクラゲを見たことはありませんか?
これは体内に多くの褐虫藻を寄生させていないが故に、本来の体色が出てしまっている状態です。非常に美しく、綺麗ではありますが、栄養源を失っているので弱っていく個体が多い傾向にあります。いかに褐虫藻がこのクラゲに恩恵を与えているのかが分かりますね!!ただ、元々青くて元気な個体もいますのでそこは個体差もあるかと思います。
また褐虫藻が寄生している状態のタコクラゲを光量の少ない環境で飼育すると、褐虫藻がより光量の多い場所を求めて体外へと動き出すためなのか、段々と青みがかってきてきます。青い個体を見たい方は是非お試しを!!笑
今後もし褐虫藻とタコクラゲとの関係を解明出来れば、サンゴの白化現象などにも有効な手段を講じることが出来るかもしれませんね!!これからの研究成果が楽しみです(#^^#)
それではまた次の投稿でお会いしましょう(#^^#)♪
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