クラゲの特徴【箱虫綱】

こんにちは(*^_^*)
クラゲ屋店長の、「クラゲ博士」です。

本日は刺胞動物門の中でも箱虫綱についてお話して行きたいと思います。

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何を隠そう私はこの箱虫綱を専門に研究しております。
見るだけでテンションが上がります(笑)

この箱虫綱は現在52種が確認されており、細分すると以下の2目に分類されます。

アンドンクラゲ目:アンドンクラゲ、ヒクラゲ

ネッタイアンドンクラゲ目:ハブクラゲ、リュウセイクラゲ

この綱のクラゲは何と言っても触手に強い毒を持つことが最大の特徴となります。

特にオーストラリアに住むオーストラリアウンバチクラゲは毎年多くの死傷者を出し、
過去には刺された10歳の少女が10分後に死亡した例があるほどに強力な毒を持ち合わせます。
日本でもハブクラゲやアンドンクラゲによる刺傷被害が毎年報告されており、
早急な対策が必要な綱となっております。

この綱は種により生活史が大きく異なるものが多いので、
今回は私が専門とするアンドンクラゲの生活史から見て行きましょう。

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他綱との大きな違いとして

・ポリプ期から稚クラゲへとなる際に、
ポリプ自体が変態して稚クラゲへとなると言う事。(一部除く)

・ポリプが非常に小さい
が上げられます。

・補足事項

変態:外見の姿がが元の姿より著しく変化する事。

特に前者は箱虫綱の多くで見られる現象で、
鉢虫綱ヒドロ虫綱とは異なり遊離後にポリプ・ヒドロが残らない事が大きな違いとなります。
また、ポリプが非常に小さく、自然下でポリプが見つかった例は殆どありません。
その為この綱の研究は非常に難航しており、
現在も研究者たちが血眼になって出現地を探しております(-_-;)

見付けた方はご一報を!!

またお盆の時期になると日本では太平洋沿岸沿いに↓このアンドンクラゲが大量発生します
。もし、アンドンクラゲ・ヒクラゲ・ハブクラゲと言った箱虫綱に刺された場合はこすらず、
お酢を刺された場所にかけて下さい!!

※クラゲによって対処法が異なります。
刺してきたクラゲが分からない場合は、海水にて擦らない様に触手を取り除き、
近くの病院、ライフセーバーに助けを求めましょう!!
くれぐれも淡水等で取り除かないように!!

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書きたいことが山ほどあるのですが、それぞれ詳しく書きたいのでそれはまた後日の記事で(*^_^*)

次回は十文字クラゲ綱の記事でお会いしましょう(*^_^*)♪

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