クラゲの王様!!ミズクラゲの特徴と魅力について

こんにちは(*^_^*)
クラゲ屋店長の、「クラゲ博士」です(:ミ

本日紹介するクラゲはミズクラゲ(Aurelia aurita)Aurelia coeruleaです!!

訂正

先日新たな論文により今まで私たちが「ミズクラゲ」と呼んでした種はDNA解析の結果、
Aurelia auritaでは無く、Aurelia coeruleaである事が判明致しました(Scorrano et al. 2016)。
よって今後は、

Aurelia coeruleaの和名がミズクラゲ
Aurelia auritaが和名無しとなります。

詳しくはこの論文に記載されておりますので、詳しくは此方をご覧ください!!
⇒日本沿岸に生息するミズクラゲの学名はAurelia auritaでは無く、
Aurelia coeruleaであった!?

5

 

Class:鉢虫綱

Order:旗口クラゲ目

Family:ミズクラゲ科

Genus:ミズクラゲ属

 

皆さんがクラゲと言われ、想像するのがこのクラゲかと思います(*^_^*)

出現時期は春から冬にかけて各地に出現し、大型のもので20cmを超える大型のクラゲです。

ミズクラゲの仲間は世界中に存在しており、足の長さ・水管の模様などから種が分類されます
。日本でも沖縄産と相模湾産だと傘の硬さや水管の模様が異なる事から別種であると考えられていますが、
未だに研究が進んでいない為、分類されておりません。

本種はポリプストロビラを形成し、
そのストロビラストロビレーションと言う過程を得て、
エフィラ遊離(ゆうり)します。

鍵刺激(かぎしげき)となるのはズバリ水温!!
(引用文献:ミズクラゲの大発生を誘発する要因の解明 大森 信ほか)

特にストロビレーションは水温が15℃以下になる事が条件である事から、
2,3月の水温が上がり始めた江ノ島の水面をじっとのぞいていると
小さなエフィラを沢山見る事が出来ます(*^_^*)

6

※補足事項

鍵刺激:特定の行動を誘因するのに必要な物理的・科学的な刺激の事

他の赤字は鉢虫綱の記事をチェック!!

 

7遊離した直後のエフィラは非常に小さく4mm程ですが、拡大すると非常に美しい見た目をしております。捕まえた際には一度ご覧あれ(*^_^*)

エフィラから稚クラゲまでの細かい成長過程が気になる方はこちらをcheck!!

 

 

もっともポピュラーで皆に愛される一方で、時には大量発生し火力発電所等で甚大な被害を及ぼすミズクラゲ。
彼等との付き合い方を考える事が、クラゲ達と上手く付き合う第一歩になるのかもしれません。

※ミズクラゲに関する記事は以下をcheck!!

ミズクラゲのエフィラから稚クラゲまでの形態変化を詳しく解説します!!

クラゲ大量発生の秘密を解明せよ!!

大量発生の鍵「ストロビレーション」の謎を追え!!

それではまた次回の投稿でお会いしましょう(*^_^*)♪

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