こんにちは(*^_^*)
クラゲ屋店長の、「クラゲ博士」です(:ミ
本日は刺胞動物門の中でもヒドロ虫綱についてお話して行きたいと思います。
このヒドロ虫綱は現在3200種程が確認されており、自然下でプランクトンネットにて採集を行うと、必ずと言って良いほどこのヒドロ虫綱が確認されます。
見た目は一概にヒドロ虫綱といえ多種多様で、非常に魅力的な見た目をしております。
そのため、ヒドロ虫綱は細分すると以下の6目(8目)に分類されます。
花クラゲ目:サルシアクラゲ、エダクダクラゲ
軟クラゲ目:オワンクラゲ、コノハクラゲ
硬クラゲ目:ツリガネクラゲ、カラカサクラゲ
剛クラゲ目:ヤジロベエクラゲ、ニチリンクラゲ
管クラゲ目(胞泳亜目・鐘泳亜目):カツオノエボシ、ケムシクラゲ
この中でも、下村脩先生が2008年にノーベル化学賞を取るきっかけとなった「オワンクラゲ」、
たびたび刺傷被害が報告されている「カツオノエボシ」等はもしかしたら
聞いたことがあるのでは無いでしょうか?
これらヒドロ虫綱の大半は以下の様な生活史を営んでおり、
・補足事項
※プラヌラ:クラゲの幼生。基本的には卵状の形の周りに繊毛(せんもう)と呼ばれる毛を持ち、それを用いて移動する。
※ポリプ・ヒドラ:プラヌラが地面に着底後、皆さんが見るクラゲになるまでの姿。触手を伸ばし、プランクトン類を捕食する。一定の条件が来ると、ここから皆さんがお目にするクラゲが遊離する。
※ヒドロ芽:ヒドロ虫綱特有の無性生殖法であり、親クラゲと似た形の子供を排出する。
他綱との異なる特徴としましては、
・遊離時に親と似た形の稚クラゲを遊離する。(鉢虫綱はエフィラ)
・プラヌラは着底後に根を張り、網目状に広がりコロニーを形成する。
という特徴があります。
このヒドロ根は岩場のみならず、藻や海藻に付着してる姿が多く確認されております。
また実際に磯で適当な岩や貝を取ってきて水槽に入れ、
餌を毎日あげているとこいつらが何処からともなく出てくる時があります(笑)
一度興味のある方はやってみては如何でしょうか(*^_^*)?
しかしこのヒドロ虫綱、この小さな見た目から発見されても新種かどうかの区別が難しく、
中々研究が進んでいないのが現状です。
もしかしたら、海水浴したら横を新種が・・・。なんて事もあり得るかも(笑)
次回は鉢虫綱の投稿でお会いしましょう(*^_^*)♪
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